
いつも怠い・倦怠感の原因は?改善するための対処方法をご紹介します
いつも怠い、動くとすぐ疲れてしまう。他の人は元気なのに喋るのも億劫で仕事以外の外出は控えがち。もっと元気があったら毎日が楽なのに何故だろう。血液検査では異常もなく、特に無理をしている訳でもないのにな。この様なお悩みをお持ちの方は少なくないと思います。原因不明の状態は心に不安を覚えストレスとなったり、日常生活や仕事、そして未来に向けての重要な決断や行動にも影響が出てきますよね。今回は倦怠感に悩まれる方向けにその原因と日常でできる対処方法を中医学の観点からご紹介していきます。

いつも怠い・倦怠感の原因
では、どうしていつもすぐ疲れたり、倦怠感が人より起きやすいのでしょうか?
今回は医療機関で検査に異常がない場合の倦怠感についてご紹介します。
気が不足する『気虚』と呼ばれる体質が原因
中医学で考える『気』には体を動かしたり、食べた物を栄養素に変化させる働きがあります。この気が慢性的に不足し、身体機能が低下状態にある方を『気虚体質』と呼びます。このタイプの方は体型が痩せている、あるいは肥満、慢性的な倦怠無力感があり、疲れやすいのが特徴です。人によっては息切れ、少し動くと汗が止まらなくなる、胃下垂なども伴います。喋ると疲れるので口数は少なめ、声も小さい方が多い様です。風邪をひき易く、また治りにくい。傷跡も治りにくかったりします。舌は淡胖、歯根が見られます。この他『痰湿体質』でも倦怠感、重だるさを伴いますが、ここでは主に『気虚体質』について解説いたします。
気の概念
中医学では『気』は生命活動と臓腑の機能活動と考えます。血液検査、その他の検査値に反映されない為、検査に出ない不調はこの『気』が関係しているケースが考えられます(全てではありません)。
『気』の生理作用は次の5つが挙げられます。①推動作用②温煦作用③防衛作用④固摂作用⑤気化作用
気虚にも色々ある
中医学では五臓六腑と言って、体を機能別グループに分けた考え方で体を捉えています。からだのどこに『気』の不足が見られるかで症状が異なります。一箇所だけで『気虚』が起きるケース、多臓腑に渡り症状が出るケースもあります。倦怠感の他に下記の症状がないかをチェックすることでわかりますのでぜひチェックしてみて下さいね。
五臓六腑の気虚症状
✅食欲不信、食後異様に眠い、食後腹張、軟便、手足に力が入らない、顔色がいつもより黄色っぽい 、臓器下垂、大便が近い ⇨ 脾気虚
✅力のない咳が続く、少し動くと汗が止まらなくなる、風邪をひきやすい ⇨肺気虚
✅動悸、動くとひどくなる、下肢がむくみやすい、顔色が白い、めまいなど ⇨心気虚
✅気を巡らせる機能が低下し鬱々しやすい⇨肝気虚
✅老化現象各種、足腰に力が入らない等⇨腎気虚
慢性的な倦怠感の改善方法
では、倦怠感を防ぐためにはどのように対処したらいいのでしょうか?
不足している気を補う
気が不足している状態には、気を補う食生活を心がけます。食材は平性から温性が良いでしょう。気を補う代表的な食材は、お米、もち米、鶏肉、長芋、ジャガイモ、椎茸、くり、うなぎ、カツオ、鯖などがあります。また高麗人参、棗が食薬では有名です。
冷たい飲食を避け消化の良い食生活を心がける
しっかり食べていてもこのタイプの方は消化器系が弱っているケースが多いため、消化に配慮した食生活を心がけると良いでしょう。食べ過ぎや、食事を抜く、特に朝食を抜くのは避けた方が良いと思われます。冷たい飲食は気虚の方は控えめにして下さい。
心地よい程度の運動を取り入れる
過度の運動や長風呂、サウナ、ホットヨガは気を消耗するため、心地良いゆっくりとした運動がお勧めです。時に激しい運動も良いですが、必ず休息を多めに取るようにされるよ良いでしょう。
疲れを感じたら無理せず休む
このタイプの方は疲れているのに無理して働くと、気虚が進み症状が悪化するばかりか、他の不調を引き起こし、また病気になる原因を作ってしまいます。ご家族に説明をし理解を得られると無理せず休息が取れそうですね。
睡眠をしっかりとる
気虚を防ぐためには睡眠も重要です。睡眠をしっかりととることによって、次の日に必要な気を蓄えることができます。睡眠の時間は夜10時頃がお勧めですが、中々難しい場合、少なくとも0時前には眠る様にしましょう。0時を過ぎると、気虚が進む可能性があるため入眠時間には注意しておいた方がよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?『気虚』と呼ばれる体質の悪化を防ぐためには、また養生するために日頃の生活習慣を改善することが重要です。しかし現実の生活では様々な要因が関わっているため、どのように改善したらいいのか分からないという方も多いでしょう。そのような方におすすめなのがTOHOBIJINの東洋医学体質診断です。東洋医学や薬膳の知識を用いて、あなたの健康な体を作るための知識やマインドを学ぶことができ、不安や情報の整理につながります。より効率よく生活習慣を変えて心身を良い状態にすることができますので、不調が気になる方はぜひ体験してみてはいかがでしょうか?
お問い合わせはLINE公式より承ります。ただ今15分無料説明、またはご質問を受け付けております。
上記をクリックしアクセス後お問い合わせ下さいませ。簡単なご相談も承ります。
ライフヘルスケアコンサルタント /薬剤師・国際中医師 小林五月子
この記事へのコメントはありません。